第38回「ライブ盤 トークオブザタウンいろいろの巻 その2」 そしてひょんな事から同じシリーズらしきテンプテーションズのものもゲットする。 これもサウンドがすばらしい。小屋自体がなっているような、 開放感ある、フリーダムなサウンド。 「うむ!気になる!トークオブザタウン」ということでしばしディグする俺。 ユニオンの餌箱に米パロット盤のトムジョーンズの 「ライブアットトークオブザタウン」を発見。 パロットは迫力あってクリアなイメージがゼム、ゾンビーズであったので、 これは買わねばと抱いて帰る。 いきなりドバチコーンと「グッドニュース」からスタート、なによりこの小屋は雰囲気がいい。 トムもノリノリ(モミアゲはモリモリ)だ! サムクックのカバーが多く、シェイクではスモールフェイセズもびっくりの 超ドライブサウンドを聞かせる。 そしてラストはナーナナナナーとダンス天国!家の廊下がダンス天国! よくみると妻も身を乗り出して踊っている!(一部フィクション) というわけで、ノリノリなトークオブザタウンシリーズ。 ブルーミンクははずれでした。 あとトムのEMI盤は2曲多めに入っているので胸毛マニアは注意! 近日シュープリームスのトークオブザタウンもディグ予定。 (19th.Oct.04) -back- |
"LIVE AT THE TALK OF THE TOWN" TOM JONES (1967) |
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第37回「ライブ盤 トークオブザタウンいろいろの巻」 気になる言葉「トークオブザタウン」! はじめはスティービーワンダーのライブ盤リイシューでその存在を知った。 それは黒地に4分割の写真でスティービーがいろんな楽器を弾いてるジャケで、 たしか1000円くらいで投売りされており、 僕はエンジニア「ノーマンスミス」の名と、イギリスでのライブという事、 またこのレコードを見たことがないという理由でそれをゲット。 家でそれを流すと、明らかにアメリカ公式ライブ盤よりホットなその内容にのけぞる。 スティービーもすばらしいのだが、そのバックのプレイ、サウンド、 とくにベーシストの「だれも頼んでないのにウルテク披露」に衝撃を受けるのであった。 その後、それのオリジナルが英EMIから出ていることを知る。 「イギリスではモータウンはEMIから出てたもんななんだアハーン」 と一人つぶやく男をノーバディノウズというわけで、 伝統の表だけコーティングのオリジナルを手にほくそえむ俺だった。 2に続く (18th.Oct.04) -back- |
"LIVE AT LONDON'S TALK OF THE TOWN" THE TEMPTATIONS (1970) |
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第36回「JJケイルの凄さに思わずアンタわかっとるに−と名古屋弁」 |
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その男ははまずE君のうちへいき、こうのたまったという。 「君のうちに僕の聞くべきレコードはないネ。」 かなりというか嵐レベルの先輩風である。 そこにはクラプトンやクラプトンやクラプトン、 はたまたクリームや柳ジョージといったかなり屈強なメンツがそろっていた。 そこにアライグマのジャケを発見。JJケイルだった。 E君はそれを恐る恐るプレイした。 するとその男は「ムーこれは凄い!」 といきなり前言をバックドロップし始めた。 そしてフラワー荘の寝袋の中でその男は 「これは全部集めなければいけないゾ」 と寝言をくりかえしたという。 (一部フィクション) JJケイルはスワンプというか大雑把な音楽の仲間にされがちだが 彼はロック界きってのオタクさんだと思う。 何のオタクかというと「音響」のオタクさんである。 なぜなら彼のアルバムは一つ一つの曲の音響がすべて変えてある。 ミュージシャンを変え、スタジオを変え、 はたまた宅録、音のパンニング、イコライジング すべてにおいて彼は実験を繰り返す。 ぱっと聞くと単に地味だがよーく聴くと そこにひろがるモザイクのようなサウンド。 しかも彼はリズムをも完璧に理解してるゆえ、 それぞれの曲のグルーブも緩急自在。 とくにちいさーい音でこんなにグルーブしているバンドは JBぐらいしかほかに思い浮かばない。 ギタリストとしてもそのサメザメと泣いているようなソロはワンアンドオンリー。 渋いというには変態すぎる彼が ロック界屈指の耳の良さを持っているって事だけは事実のようですぞ。 (6th.Jul.04) -back- |
"NATURALLY" JJ CALE (1972) |
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第35回「本当に歌える男フレディスコットの巻」 |
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感動ってのもいろいろ種類があって ただ見たこと無いものに対する驚きが 実はその正体だったりすることが多い。 こころの底からフツフツと湧き上がるなにか、 それが無きゃ感動なんて言葉薄っぺらいぜ。 ところでフレディスコットシングスというアルバムは聞いたかい? これはほんとにレコードが生き物みたいな音だった時代のシロモノさ。 だからひとつひとつのフレーズに触れること、、、 それ自体がリアルなコミュニケーションなのさ。 マイクが完全にフレディの歌唱力に負けちまってるもんだから ボーカルトラックが割れてしまってるけど 本当のエモーションはそんなとこからも伝わるものさ。 彼は小さな声で「愛はどこへいった?」なんていわないさ。 「アイはドッコへいったんだぁぁぁーーー」と 本気でのたうちまわるのさ。 ソングライティングチーム「ゴフィン/キング」の ジェリーゴフィンのプロデュースによるこのアルバム。 CD化しないのは人類の罪だぜ。はっきり言って。 (27th.Jul.04) -back- |
"FREDDIE SCOTT SINGS" FREDDIE SCOTT (1964) |
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第34回 「俺たちプロだけどサイケしちゃいました ヴェンチャーズインスペースの巻」 |
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ライブではむちゃんこドライブするヴェンチャーズも なぜかレコードはホンワカしたムードの物が多い。 それはおそらく初見で曲を演奏してるからに違いない。 ここらへんエムジーズと同じね。 だから「ライブインジャパン」などをのぞけばほぼ 「なんかオッちゃんぽい」「演歌」などといわれるのもしかたない。 これにはギターがレコードだとライン録音っぽい ツルツルサウンドになってることも大きな一因だ。(GSにも多いヤツね。) そんな彼らのオリジナルアルバムを聞きとおすのはかなりの根気がいるのだが 唯一今でもクールに響くのが「イン スペース」なわけです。 このアルバムは全編本気でSFっぽいトータルなサウンドに満ち溢れていて、 半音をぶつけまくったコード、怖い効果音、土曜ワイド劇場チックな女性コーラスが よってたかってストレンジな世界を作りあげております。 時代を考えるとサイケにはまだ早いハズですが すでにこれは「それ」であり生半可なサイケさんを凌駕する「プロの技」に 小生もあえなく昇天といった感じでしょうか。 夏はこのレコードとピンクフロイドのファーストを交互にかけて、 前後不覚におちいるのもスイートシングかもしれません。 (15th.Jun.04) -back- |
"(THE) VENTURES IN SPACE" THE VENTURES (1964) |
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第33回 「風に乗るおじさん メジャーランスの巻」 オーケーレーベルのライト級チャンピオンはメジャーランスだ。 有名なモンキータイム、ウムウムなどを聞けば MG’Sなどと真逆のそよ風スイングを感じられるだろう。 出会いはヘイリトルガールという モンキーの二番煎じみたいな曲の7インチからなのだが このレコードの持つ音の「デカイのにカルイっすねフィーリン」の ワンアンドオンリーさに私は参ったわけで それなりに高いアナログを集めてしまいご愁傷様という感じだが 彼はアルバムもすばらしく「モンキータイム」収録の「デライラ」という曲以上に 「会ったとたんに一目ぼれ」「あまい桃を口にほうばるあの感じ」 「プールいっぱいのゼリーの上でクロール中」 要するに恋のふわふわ感をあらわす曲は知らん! というわけでこのあとタイロンデイビスで有名な ダカーレーベルの吹き込みも信じられんほどアッパーな「フォロウザリーダー」 7インチだけでもゲットすべしといったところでこの回終わり。 (7th.Jun.04) -back- |
"THE BEST OF MAJOR LANCE" MAJOR LANCE |
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第32回 「千葉県セツナ市在住ローズマリーちゃん フライングマシーンの巻」 |
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エジソンライトハウスの「ラブグロウズ」にも登場するローズマリーちゃんは 言うまでも無くフライングマシーンに「笑って!」と びっくりマークつきで言われてる人と同一人物だ。 ま、同じおっさん(マッコウレー)が曲書いてるだけなんだが。 フライングマシーンでは共作のマクリオドさんがかなり頑張っていて センドマイベイビーホームのマジカルなコード進行ったら無い。 っていうか親しみやすさではマクリオド印に軍配があがるかもしれません。 バンドは元ブリティッシュビートの残党の人たちで そこはかとないヘタウマ感が余計悲しさを誘います。 バット、ボーカルは超ブリティッシュ声で魅力的です。 ほとんどそれでこのバンドはもってるような気がします。 オタクの常として、CD,最悪ジャケの日本版LP、イギリス盤、アメリカ盤、 ゲットバック再発盤と聞き比べて見ましたが マトモ度ではゲットバック盤がいいような気がします。 イギリス盤はパイ原盤なのでシャープな「パイっすねー」サウンドが楽しめます。 とにかく捨て曲の無さにおいてはヤバイ完成度を誇るアルバムなのでお見逃し無き様。 (31st.May.04) -back- |
"PINKERTON'S ASSORTED COLOURS" THE FLYING MACHINE |
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第31回 「早すぎたパトゥ ファーストの巻」 パトゥはプログレ、ハードロックで有名な英バーティゴレーベルに所属していたバンドだ。 レーベルメイトで有名なのはやはりサバスだろうか? 特にこのレーベルはどのアルバムも「なんかクラーイ」と お姉ちゃんに一蹴されそうな雰囲気をもっている。(ジャケも異様なものが多い) パトゥのファーストも例外では無く、全般的にほの暗いのだがそれだけでは無い。 ほとばしる情熱とアイデアがそれにプラスされている。 僕が思うにZEPのセカンド、サバスのセカンド、グランドファンクのセカンドと同等の 真にロックを前に進めようとした人たちの作品に比類するものだと思う。 ま・さ・に!ハードロック名盤である。 のちにラトルズやケビンエアーズのレコードで活躍するギタリスト、 オリーハルソールのプレイがやはり尋常でなく、 世界初かと思われるライトハンドのような音が何曲かで炸裂する。 SGと思われるそのサウンドは脳みそのしわを駆け抜ける火の玉といった感じである。 あークルッてるなぁ、、、。 かと思えば彼はビブラフォンをもプレイしバンドをクールダウンさせるのだ、、、。 どう考えても天才ダネ。 あーバンドマンのみなさんはこのアルバムを聞いて引き算アレンジを学んでみて下さい。 きっと効果あるよ。 (29th.Jan.04) -back- |
"PATTO" PATTO (1970) |
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